コロナ禍での葬儀の考え方
コロナ感染した方が不幸にも命を落とされ、
葬儀もできず、その最期の姿にお別れを告げることも出来ずに、
火葬され遺骨となって帰ってくる...という場面が何度も放送されていました。
その影響もあって、感染対策として家族葬が増え、葬儀も簡素化が加速しているようです。
また肉親が遠方に住んでいるという理由で、葬儀と同時に四十九日法要まで同じ日に行う...ということもあるようです。
儀式ができれば人の気持ちが落ち着くことも事実ですよね。
では魂の立場で考えてみましょう。
お墓参りのことは別の記事「お墓参りに行けないとバチがあたるのでしょうか?」や「コロナ禍でのお墓参りの考え方」でも書かせて頂きましたが、葬儀から葬られる方法や四十九日法要の考え方についてもお話しします。
亡くなって直ぐの頃
魂など無いという価値観の方であれば、肉体が無くなれば全てが無となってしまうという考え方になりますから、本来、葬儀も法要も必要ないのでしょうが、残された人間の心の整理の為に葬儀という儀式が必要だという立場になると思います。
この様な立場からは、葬儀など全ての儀式が無駄に思えるのでしょうから、「葬儀の後の散骨」や「自然葬」「遺骨をネックレスやペンダントなどにして残す」という発想になることもあるでしょう。
そして、身内で亡くなった人が枕元に立つとか、幽霊や他の魂の存在に対しては否定的かもしれませんね。
考え方は自由ですが、往々にして魂の存在を否定してきた人の魂ほど、後になって「自分の事を忘れている」「海にいるけど誰も会いに来てくれない」「誰も食べ物をくれない」「何をしていいか分からない」などと訴えてくることが多く、生きている人に取り憑き、人の迷惑を顧みない存在となることが散見されます。
さて、人の魂は亡くなっても通常は遺体の側からは直ぐには離れません。
先ず以て自分が死んだことが分からない人が多いのです。
ですから「貴方は命が終わって肉体は滅んだのだから、早く次の世界に行きましょう。」
と、亡くなったことを理解して貰わなければなりません。
これが「枕経」です。
そして葬儀に多くの人が集り、亡骸に挨拶をしていく様子を近くで眺め
「あー、自分は死んだのだ」
と理解していくのです。
それでも亡骸の元の主は
「確かに肉体は滅んだかもしれないが、私は死んでいない。ここにいる」と言います。
「私はここにいる!」「名前を呼んで私のことを思い出して」と何度も訴え続けます。
私が時折人の中に入った先祖に対して
「貴方の手を見てご覧なさい。それは貴方の手ですか?」と問うと、
亡骸の元の主は「これは誰の手だ?」
「私はやっぱり死んでいたんだ」などと言うことがあります。
四十九日法要
葬儀が終わると、魂は四十九日法要までは人に取り憑かない限り家の中にいることになります。
仏教では49日間、神道では50日間が「喪に服する」期間と言われる所以です。
「喪に服する」期間とは、
線香を絶やさず、ご飯を大盛りにして好きなモノをお供えすることで、この世での執着を外し、心残りがないようにしてあの世に旅立って貰うための準備期間だったのです。
葬られる方法
49日を待ってお墓や納骨堂に骨をお納めすることで
安定して貰うわけですが、拙著「スマホのエクソシスト」で書かせて頂いたように
魂は肉体から離れると分散し、それぞれの役割を持ちます。
その中でも「荒魂」は遺骨の近くにいつも存在し、自分の身内が会いに来てくれるのを心待ちにしています。
もし、その骨を分骨したり、散骨すればどうなるでしょうか?
■海や山に散骨する
海や山に散骨するということは、海や山に遺骨がある...ということになりますので、多くの場合浮かれ漂う魂となり、何処にも存在しているとは言えなくなり、人に取り憑き救いを求めます。私のこれまでの経験から「誰も会いに来てくれない」と、魂が荒々しく凶暴になること疑いなしです。
■遺骨を自宅に安置し続ける
いつも自分の近くに居て欲しいからと、お墓や納骨堂に預けず、自宅に骨を安置し続けている方がいらっしゃいますが、そのようなことを続けていると貴方の家そのものが「お墓」の役割をしてしまいます。近くにいる魂が集まる場所にもなるのです。
■遺骨をペンダントにする
「ずっとそばにいる」ということで遺骨をペンダントにする方もいるようです。ペンダントにすれば、亡くなった魂は一見寂しくはなさそうですが、細切れに分骨されているようなものなのです。それが喉仏の骨であれば、話せなくなった魂が人の身体に入り込み自分の声を取り戻そうとすることもあるのです。
私のこれまでの経験から、どれも何一つ良いことはないと言えます。
コロナ禍で葬儀が簡素化簡略化されることは仕方の無いことです。
コロナウイルスのような感染症で急に亡くなると心の準備ができず
「自分はここにいる!」と叫ぶ魂も多いようですから、亡くなられた方には「昔ながらの葬儀はできないんだよ」と言葉でしっかりと説明してあげましょう。
供養をしっかりとおこない、執着をなくしてもらうことが大切なのです。
また遺言で散骨や自然葬などを望む方もいると思います。
ご自分の自由だという声が聞こえてきそうですが、
私は、多くの魂が「こんな筈じゃなかった。助けてくれ!」と叫ぶのを聞いてきました。
ご自分の自由にされるときは「ご自分の責任」で、誰にも頼らずしっかり成仏するということと、残された人のことを今一度しっかりと考えていただきたいと思います。
遺骨を身近に置く人は、多くの霊が貴方の家や身体に集まりやすくなることを知っておいてほしいと思います。
家の中で小さな皿の上に塩を盛る「盛り塩」をし、塩が溶けて水になるようなら「赤信号」です。
しっかり考えてくださいね。
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「お墓参りに行けないとバチがあたるのでしょうか?」
「コロナ禍でのお墓参りの考え方」
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